20.01.24fri 日経より。文責熊代
20.01.24fri 日経より。文責熊代
○政治に、どう参加するか。一人の市民として。キリスト者として<資料>
1 はじめに。教科書的でぺこり(__)!(1) 日本人は、第2次世界大戦の敗戦の結果、新しい意味での参政権と憲法を与えられた。天皇主権から国民主権へ。統帥権の独立、軍国主義、侵略戦争、太平洋戦争から敗戦、戦争放棄、憲法9条、国際平和主義へ。治安維持法、出版法(検閲)、弾圧的選挙法から基本的人権の尊重、検閲の禁止、表現の自由の保障。(選挙の前時代的規制だけは何故か残された。)、農地解放。事業活動の自由の確立。我々は歴史の大変革の時代に生きている (2) 三権分立の政治体制。国会(立法権)、内閣(行政権)、司法(裁判権)
国会は、国権の最高機関であり、唯一の立法機関で権威は高いが、衆議院議員465人、参議院議員242人、国会職員約4千人で数は少ない。一方内閣の下には、国家公務員約58万人(一般職29万人、特別職30万人)が居り、各省庁の基幹職員は極めて有能であり、士気も高く、国政は実質的には自分たちが牛耳っているとの思いが強い。法律も自分たちが作り、国会、議会は承認するだけと考えている。国会議員も各省が自前の議員を作る。(各省主権国家)内閣は各省庁大臣の下にいる彼ら約55万人を指揮監督する。政治主導が叫ばれる理由は?
裁判所は裁判官、裁判所職員で約2万6千人(いずれも平成29年度予算定員)裁判をすることでそれなりの機能を果たしている。違憲審査には臆病。
マスメディアは、現在、事実上の第4権として世論の動向に影響を与えている。そのメディアの実施する世論調査の結果に近い票がでるので侮れない。
これに加えて、圧倒的な数の民間部門があり、その実質的力は強大である。世界に飛躍している。なお、民間部門は、各省庁の影響力の下にあると見る方が実態に近いが、政治献金で政治に直接影響力行使も。各省が仲介することも多い。
このような状況のなかで、総理は行政の長として、権力を使う。小泉総理は見事なリーダーシップを見せたと思える。官房副長官(事務)の古川貞二郎氏に一日に2回は必ず総理に会って情報を入れるように命じ、役人の知恵と状況把握力を十分活用し、マスコミも味方につけて郵政民営化等の改革を成し遂げた。抵抗する各省大臣(実は事務次官)には事務次官にお前の代わりは幾らでもいるんだぞと脅し、従わせた。いずれにせよ、役人を味方につけて活用する戦術が大切と思える。民主党政権はこの戦術に長けていなかった。
国会議員が独自で議員立法をしようとすると極めて厳しい状況である。NPO法は私が主導したが、自社さきがけ連立政権の中で大きな成功例だったと考えている。
2 なぜ私が生涯政治家を目指すか。
(1)「奇跡」2015年4月の統一地方選の岡山市議選にでるか否か迷っていた時、車を運転して下の事務所に向かうとき、突然目の前に大型コンテナ―車が止まっているのが見えた。必死にブレーキを踏んだが、間に合いそうになかった。これで怪我すれば選挙にでるどころではないな。という思いが横切ったが、はっと気が付いた時には、コンテナ車の横に並んで止まっていた。人は色々批評してくれたが私にとっては奇跡であった。ああ自分にもまだ使命があると感じ、すべての人の反対にも関わらず選挙にでることにし、一人で黙々と手続きした。
(2)岡山市民の皆様そして7日本国民の皆様のために、どうしても実現したい政策があるかあらです。その政策はボトムアップでなければ、また祈りを持ってでなければ、実現できない政策だからです。
3 キリスト者は、主権者として政治にどうかかわるか。
(1) キリスト者は、イエス・キリストを神の子・主と信じ、十字架の血による贖罪で、罪を許され、永遠の生命を与えられて、天国を目指し、歩んでいく。政治に係る必要があるのか?投票だけには行くが。との思いの人も多いかも。
(2) 主の愛に抱かれた者として、隣人を愛し、家庭を、地域を、市、国、世界を愛するために何らかの方法で、政治に参画することが必要なのではないかと私は感じている。主権者として議員や首長を選ぶ。党員や会員になる。自ら政治家になる。御国へ行く旅の道で。私の答えは、自民党も優れた党ではあるが、何か大きく足りないところがある。他の党もそうだ。もっと理想に近い政治を希求し、実行しようとする勢力が必要なのではないか。「真理への畏敬」。事実を事実として把握し、又、「常識と思われていることを打ち破り、構想力で新しい地平を切り開く力」で、市民のため、国のため、世界のために、政策を提言し、息長く実現に努力する勇気をもった人々や政治家が。
既存の政党や政治家個人を評価するには、この「真理への畏敬」と「構想力」を持っているか否かを見ることが大切なのではないか。政治は結果責任ではあるが、しかし、目的のためには手段を択ばないという「真理への畏敬」の欠如は大きな問題を起こすのではないか。キリスト者は「真理への畏敬」を持っている。「構想力」も持ちうる。そのキリスト者が政治に真剣に係るのは大切なことではないか。又政治以外の各分野で地の塩として腐敗を防ぐ働きをすることも大切。
「 例。 菅直人氏の意図的な嘘。日比谷公園での(エイズ訴訟の)原告団の抗議集会の最終日に、彼は集会の代表を(厚生)大臣室に呼んで、「郡司ファイル」なるものをポンと出して、こんな大事なものが隠されていたと謝罪してしまった。テレビにそのファイルの表紙が映し出されたので、それは私が書いたものであることはすぐわかった。・・・あれはいわばゴミファイルだった。新任の技官補佐が自分の勉強のために書いては私に見せたので、・・すぐ捨てるのも失礼かと思ってファイルしておいたものだった。」「マックス・ウエ―バ―のいうとおり、政治家の最も陥りやすい過ちはポピュリズムである。」郡司篤晃著「安全という幻想」-エイズ騒動から学ぶ‐聖学院大学出版会2015.7.7初版p246-248 (1996.2.16菅直人厚生大臣室での出来事。)」郡司氏はクリスチャン。
4 今後何を実現したいのか。
(1)政策に掲げたことです。
(2)どんな経緯でこの結論になったか。
(ア) 東大に何故か、不思議なことに、合格。駒場で無教会の集会 柏陰舎の集会にポスターを見てふらっと出席。無教会主義のキリスト者、西村秀夫先生(矢内原さんの弟子。内村鑑三の孫弟子)との出会い。このために与えられた奇跡であったのか。不可思議な合格が。60年安保闘争の時、2年生。樺美智子さんの死亡に触発されて30万人デモに参加。強行採決、民主主義の破壊という言葉に大学教授もキリスト者も一般の学生、その他も弱いことを感じた。本当に強行採決はあるのか?民主主義の破壊?あったのは強硬な採決反対のパフォーマンス。大切なのは採決の中身。安保改定も今では合理的であったと認められている。その後の今日に至る「強行採決」も例外なくそうだ。メディアリテラシー(メディアに対する眼力)の必要性を痛感して今日に至っている。
(イ) 東大YMCA寮の2年間 教会クリスチャンと仲良く生活。
3年で法学部を選ぶ。法律コースから政治コースに変わる。福田歓一先生の「政治学史」を学んで、努力の人に変身。亀有セッツルメントでの経験
(ウ)厚生省での29年の経験
1963厚生省に入省(今振り返れば奇跡を与えられた!)。(民間は落ちた。)厚生官僚の情熱と有能さに驚く。1967年米国ウイスコンシン大学院政治学部に留学(2年間)(「アメリカでアメリカ以上のものを見た。」(アレクシ・トクビル(1805-1859)の「アメリカのデモクラシー」(自由・平等を追求する新たな価値観のもとに生きる人々に感動。 私も、アメリカ人の自由で率直な人柄に感激。しかし、時はベトナム戦争の最中。一般の人たちを爆撃。拙い詩を書いた。ベトナム戦争を止めるように教授に話す。「日本を軍国主義から解放、民主化し、ヨーロッパをナチから解放し、復興させた。同じことをベトナムでもしようとしているのだ。君の言うことが分からない」。教授の回答。学生の友達の中にはCIAは世界各地で戦争を起こしているのだ。怪しからんやつらだ。という人が居た。それも真実かもしれない。ヒッピーになる人もいた。カナダに逃げることを考える人も居た。(拙著「福祉の心、政治の心」に詳述)
優れた国際政治学者、プロフェッサー ハート、ソビエット・エコノミクスのグラニック教授の洞察力に満ちた指導、真面目で活動的な学生達、ボランティアで生活を助けて下さったマックリーン夫妻、親友ジーン アンド ロナラッセル夫妻等など私が敬愛する真のアメリカ人である。
一方、ベトナム戦争で犯したアメリカの罪は、いつの日か神が裁かれるであろう。その後の幾つかの大きな過ちも含めて。
(3)クリスチャンであるが故に困ることがあるか。利点があるか。特に無かった。祈るばかりでなく、バランス オブ パワーの論理で考えざるを得ないという問題はあった。
(4)岡山の政治環境。県議・市議との関係、知事・市町村長との関係
(5)小選挙区比例代表並立制の導入と定着。
(6)郵政民営化と党議拘束違反、違反者は公認しない。小泉劇場。
(7)なぜ2005年からの政治的判断がすべて間違ったのか。
これまで犯してきた数々の罪に対する、厳しい、しかし、慈愛に満ちた、神の懲らしめと感じる。罪の罰は罪。その罪の許しを真剣に求め、真剣に祈りつつ神のみ旨に従って生きていくことをしなかった。永遠の生命を求めて祈りつつ前進することをしなかった。滅びの道をたどっていた。2010年西大寺キリスト教会で受洗(赤江牧師)その後も尚罪の生活は続いたが、今やっと永遠の命の軌道に沿って、迷い、悩みつつ、信仰なき自分の許しを絶えず求めつつ歩むことが出来つつある。「ひよっこ」の「おとうさん」という呼びかけに触発されて、絶えず「お父様、お守り、お導き下さい」と祈っている。
5 如何に取り組んでいくか。
(1)ひな祭り 「お着物着変えて帯締めて、今日は私も晴れ姿。春の弥生のこの良き日、本当にうれしいひな祭り」日本社会についての作業仮説。日本社会の民度、文化はキリスト教のそれに勝るとも劣らないほど高いのではないか。
キリスト教が容易に広がらないのは、そのせいではないか。
(2) 備氏は赤江先生からのお電話で紹介して頂いた。一つの奇跡。
(3) 国の政治と国際政治を見る幾つかの作業仮説
〇 作業仮説とは何か。
〇憲法改正について。
(1) 自民党の自主憲法制定の党是とその案は、現行憲法に比べ遥かに後ろ向きであるので反対である。現行憲法は優れたものであり、国民に受け入れられている。9条に第3項を加える案は、現在の1,2項と矛盾しない内容であるなら、文案にもよるが、基本的に賛成である。もともと公明党の加憲案の一環と理解、今回安倍総理が主張。憲法学者の7,8割が自衛隊は違憲であるとしているのに対する対策。文民統制を明確にすることも必要である。自衛隊はクーデターを起こす実力があるものであるから、それを未然に防ぐ対策も重要である。防衛大学の教育内容も十分チェックする必要がある。大日本帝国憲法下では5.15、2.26事件の2度のクーデター未遂事件があった。また、統帥権の独立はクーデターそのものが憲法の中に許容されていたとの見方も出来る。
(2) 集団的自衛権の行使は、自衛権であるから、合憲であるとは、今回の安全保障法案の議論がされる前からの私の持論である。自衛の名の下にアメリカの侵略行為に協力すれば、当然安全保障法制に反し、違法であり、違憲である。集団的自衛権はあるが、使えないというのは無理な解釈であり、日本が非力な時に許された解釈であると思われる。解釈を変えるのは法的安定性を損なうとの意見もあるが、70年後に客観情勢が変わった後に解釈を改めるのは法的安定性を損なうというのは難しい。これは私の解釈であり、自民党の解釈に影響されない。しかし、アメリカだけでなく、多くの国と安全保障条約を結び、集団的自衛権を行使するのは、9条の精神に反する。それをやれば、自民党も政権を失うだろう。
〇原発について。
(1)速やかに全廃の決断をすべきである。
〇メディアと表現の自由
(1) 自由なメディアは自由主義社会の宝である。日本のテレビのニュース、日経新聞、CNN、auroニュース等を毎日熱心に見たり、読んだりしている
(2) しかし、マスメディアの偏向報道には気を付けなければならない。民進党はそれに乗って踊って分解してしまった。表現の自由をきちんと守った選挙法の実現等もっと地道な活動をしなければ自民党に勝てない。
テロ対策法案反対等もマスメディアのいつもの反対癖である。時間が経つと忘れてしまう。民進党はそれにも安易にのってしまい、良識ある国民の支持を失ってしまっている。小池百合子氏の「排除」は選挙戦術としては大いにマイナスであったが、民進党議員の半数以上の本音を引き出した意味では大きな成果であろう。枝野氏は真面目だし、能力があり、今回は大変かっこ良かったが、立憲民主党は本当に今後伸びて行くことが出来る党なのか、心配している。永田町の数合わせには関わり合わらないというのは期待を持たせる行き方だが、どんな実を結ぶか。今後見守って行きたい。
〇 私としては、メディアの影響のほとんどない、市町村議会の政治改革に足場を置きつつ、都道府県政、国政、世界の平和に確かな視野と政策を磨き、自由と責任の会で世論を結集し、且つ、人脈を活用し、構想力を働かせ、どうしても実現しなければならない政策を実現して行きたい。容易いことではない。大変な困難な道です。将来的には国政にも議員を出す情勢もあり得よう。イエス・キリストのお導きと心ある人のご助力を頂いて息長く実現を図って行きたい。皆様にもしお願いすることが許されれば、自由と責任の会にご入会をお願いしたい。年会費100円又は1000円のいずれかを選んで、ゆうちょ銀行又は中国銀行に振り込んで入会して頂くことです。そしてSMS、fax、mail等の方法でご連絡頂くことです。お振込み及びご連絡の労を取っていただくことが貴重なご参加のご意思表示と考えて居ります。勇気ある愛の実践と情報交換、貴重な人脈形成をして参りましょう。クリスチャンの小倉昌雄著「経営学」(くろねこやまとの創始者)に役人と訴訟で戦う勇気と経営の知恵を学びました。ドラッカーの経営学で1000人の成功した経営者に何が一番自分の成功の支えになったかをインタビューしたところその答えの内、最多のものは「人脈」であったとのことです。政治に於ける成功は政策の実現でありましょう。人脈の構築と活用を祈りを持って共に進めて頂ければ感謝です。
〇 アメリカの評価
軍産複合体の下で世界に戦闘を引き起こしているのも事実ではないかと作業仮説として考えている。半面、国連勤務の時スカースデールで3年間お世話になったハロルド&エラ ミットボー夫妻(そこのグレース・ルーサレン・チャーチの長老)のように真の信仰を持った実行力そのものの人達の存在もアメリカの現実である。おそらく時の政府中枢が起こしたケネディ暗殺事件もアメリカの現実であり、JFKという映画でその真実を執拗に追及したギャリソン地方検事の物語の公表を許すアメリカの表現の自由は高く評価している。中国の支配する世界よりもやはりアメリカの支配する世界の方がベターと思える。神の裁きはアメリカとても逃れられないが。
〇 中国の評価 表現の自由のない中国であり、大国主義も目に付くが、鄧小平の改革開放、趙紫陽総書記の天安門の学生達に対する優しさ、劉暁波のノーベル賞等を見ていると中国もロシアと同じく、社会主義、共産主義を捨てる日が来るのではないかと思われる。自由主義、基本的人権の尊重、表現の自由の憲法の下に、各省が国となり連邦国家(United States of China)となり、台湾も香港も連邦国の一つとして参加する。2050年当たりが一つの目途か。私の作業仮説である。
〇 ロシアはエリチインが偉かった。共産主義をすて、自由主義に切り替えた。彼が指名した後継者がプーチン。クリミアを軍事力で独立させたが、ウクライナがEUに行くこととの引き換えに考えれば、十分な別れ(囲碁でいう)と思える。世界はもっと前向きなロシア対応が出来るのではないか。
6 結び
「ただ一事は確かである。即ち、人類はこれに対する希望を有することを。虐げらるる者の解放、沈めるものの向上、而して自主独立なるものの平和的結合、人類は昔望み今望み将来も之を望むであろう。希望!而して信仰!私は信ずる。平和の希望は「強き神の子不朽の愛」に存することを」(矢内原忠雄全集1巻p483)
データベース
ドクターイーブル症候群
米国を最終的に冷戦の勝利に導いたのは;
1940年以降、米国の対共産圏政策を立案してきた「ザ・ワイズメン」と呼ばれる6人の中で、最初にそう呼ばれるようになった外交官ジョージ・ケナン。「ソ連の拡大志向に対しては、長期的に、忍耐強く、しかし、強固で、かつ、細部にまで目を光らせた形での封じ込めが必要だ」と提唱。ギデオン・ラックマン 日経20.01.10FRIより。文責熊代。
信託銀 高齢化どう対処。20.01.10三井住友トラストHD 大久保哲夫社長
資産管理の重要性が増している。資産を守り次世代につなげるニーズ高まる。守る。つなぐ。楽しむ。の切り口も必要。顧客層。資産形成層、退職前後そう、シニア層の3つに分けている。企業に確定拠 出年金の導入を働き掛ける。地銀との提携拡大、スイスのUBSと提携、UBS証券に49%出資予定。日本の富裕層、オーナー経営者が多く、資産を自社株で持つ場合が多い。その証券会社を通じ、株式を担保とした資金調達や事業承継、個人資産の運用等多様な提案ができる。日本で新しいビジネスを確立したい。
日経20.01.10FRIより。文責熊代。
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